2020/06/15
おひとりさまが考える老後のポイント
終活・相続専門行政書士のりえこです。
近年、老後をひとりで過ごす高齢者が増えています。
そんな『おひとりさま』には、いろいろな不安がありますよね?
じつは、わたしも将来のおひとりさま予備群なんです。
- 認知症になったら
- 病気で入院したら
- 亡くなったら
漠然とした不安を抱えていました。
おひとりさまでも安心して老後を暮らしていくために!!
そう思って準備をはじめました。
みなさんにも、今からできる準備をお伝えします。
認知症のリスク
2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になる見込みです。
認知症は他人事ではないんです。
認知症になり、家を離れることになったらどうしましょう?
- 家の解約や売却
- 引っ越し
- 施設への入所手続き
だれかしてくれる人はいますか?
そんなこと言われても、
「そんなのだれかがしてくれるでしょう。」
と思いますね。
そうなんです!!
そんなときのために『後見』というものがあります。
みなさんも『後見人』という言葉を聞いたことがあると思います。
後見人は、認知症のかたに代わって財産の管理する人です。
他にも、施設への入所手続きなどを行ったりもします。
それでは、この後見についてお話します。
『法定後見』と『任意後見』
後見には、2種類あります。
『認知症になってしまった後』に、後見人をつける。
これが『法定後見』です。
つまり、困った誰かが利用するものです。
そして、だれが後見人になるか分かりません。
それとは違い、認知症になる前に考えておく。
これが『任意後見』です。
つまり、自分で誰かにお願いをしておくのです。
この後見を知ったとき、
「どうせなら信頼できる人に任せたい!!」
と思いました。
現在、この後見を業務として行う会社や団体もあります。
今からどこにお願いしたいかを検討してみてください。
入院のリスク
認知症だけでなく、おひとりさまは入院したときも困ります。
- 光熱費の支払い
- 生活費の引き出し
- ・・・・ など
頼れる人はいますか?
じつは、先ほどの後見は認知症にならないと利用できません。
つまり、身体がしんどくても頭がはっきりしている。
このような状態では利用できないのです。
このような場合、何をしてほしいかお願いしておきましょう。
これは、任意後見とセットでお願いすることが一般的です。
任意後見を検討されているかたは、一緒に考えてみましょう。
亡くなるリスク
おひとりさまが亡くなるとどうなるのか?
- 火葬、納骨
- 医療費、施設費用の精算
- 家財道具の処分
- 家の明渡し など
こういったことをしなければいけません。
何もしていないと多くの人に迷惑がかかっているのです。
やはり、これも信頼できるひとにお願いしておいてください。
人が亡くなると預貯金などはどうなるのか?
相続人が揃わないと引き出せなくなります。
つまり、各種費用が清算できないんです。
これは、遺言書を作成することで解決します。
費用の精算をだれにしてもらうのか?
これを記載しておくことができるからです。
もちろん、残った財産をどうするかも指定できます。
甥や姪にあげる
寄付をする
など、自分の望むことを遺言書に書いておくだけです。
早い準備で安心
しっかりと準備をしておく大切さが分かって頂けたかと思います。
ぜひ、早い段階で考えてみて下さい。
簡単に信頼できる方は見つかりません。
そして、元気なうちにしか対策ができないんです。
自分一人で考えず、不安に思っていることをお聞かせください。
不安を少しでも少なくしていけるように一緒に考えていきましょう。